育児本

【図解】子育てコーチングの教科書|あべまさい

この記事では

  • コーチングってなに?
  • コーチングのスキルって子育てに使えるの?
  • 子どもとどうやって関わっていったらいいの?

といった疑問にお答えしていきます。

子育てコーチングの教科書|あべまさい」を参考文献に、「子育てに応用できるコーチングスキル」をサクッと解説していきます。

コーチングとは

コーチングとは「相手の自発的な行動を促すコミュニケーションのスキル」のこと。

「指示・命令型」ではなく「質問・提案型」であることがコーチングの特徴。

「ああしろ!こうしろ!」という命令ではなく、相手が心から関心を持って取り組める質問をコーチが考える。

そして相手からの答えを引き出し、自分の提案も伝え、双方向のコミュニケーションを生み出すのがコーチングの流れ。

コーチングの三原則は以下の通り。

  • 双方向である
  • 個別的に、相手に合わせた関わり方をする
  • 継続して関わる

子どもを受け止めるスキル

子どもを受け止めるスキルは、以下の3つ。

  1. 聞く
  2. 見る
  3. ペーシング

聞く

コーチングにおいてコミュニケーションとは「聞くこと」と言われるくらい超重要なスキル。

「聞く」ときのポイントは以下の通り。

  • 自分が今やっている行為をやめる
  • 自分の予測を脇に置く
  • 自分の価値判断をいったん手放す
  • 相手の言っていることに耳を開く

子どもの話を聞いているだけで「楽しい!」と感じられるのが「聞く」という行為。

見る

コーチやリーダーが、クライアントや部下の話を聞くときの一つのモデルとして「エンジェル・アイ」と呼ばれるものがある。

ポイントは「相手を無条件で受け入れる」と決めて子どもを見ること。

ペーシング

ペーシングとは「相手の思いや気持ちを受け止めるスキル」のこと。

ポイントは以下の3点。

  • 相手の言うことや気持ちを受け止める
  • 相手の大切にしている世界や価値観も大切にする
  • ただ繰り返す

「相手の大切にしている世界や価値観も大切にする」は「あり方のペーシング」とも言われる。

子どもに働きかけるスキル

子どもに働きかけるスキルは、以下の4つ。

  1. 質問する
  2. 承認する
  3. リクエストする
  4. 相手のために求める

質問する

オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョン

質問には「オープンク・エスチョン」と「クローズド・クエスチョン」の2種類がある。

オープン・クエスチョン

・5W1H(いつ、どこ、だれ、何、なぜ、どのように)でたずねる質問

クローズド・クエスチョン

・「はい」か「いいえ」で答えられる質問

クローズドクエスチョンの質問内容は、全て質問者のために作成されたもの。よって気を付けて使わなければならない。

オープン・クエスチョンの種類

オープン・クエスチョンにも「限定質問」と「拡大質問」の2種類がある。

限定質問

・いつ、どこ、だれ

拡大質問

・なに、なぜ、どのように

限定質問の方が

  • 相手に気付きが生まれる
  • 相手に自分の頭を使って考えさせることができる

などの作用があり、効果的な質問と言われる。

「なぜ」を効果的に使う方法

拡大質問である「なぜ」をうまく使うことでより効果的に会話を拡大することができる。

効果的な方法は、以下の2つ。

なぜ + 過去のうまくいったできごと

「なんでこれがうまくいったんだろう?考えてみようよ!」と問いかけることで、うまくいった行動を振り返ることができる。

なぜ + 未来のこと

「なぜこのテーマで自由研究をしたいの?」という質問は自由に考えることができる。

未来に対して「なぜ?」を聞かれると、その人の内側で戦略や計画が生まれると言われるため効果的。

「なぜ」は質問する側の本当の気持ちとは関係なく、相手にプレッシャーを掛けてしまう性質もある。

「なぜ宿題をやってないの?」など。相手の中に余計な気持ちを引き起こしてしまう特徴があるため注意する。

承認する

承認するとは

  • その人の存在そのものを認めていく
  • その人がそこにいることに価値を置いていく

ということ。

承認にも3種類がある。

結果承認

「100点を取ったときにほめる」「試合に勝ったときにほめる」など普段からわたしたちが自然にやっている承認。

行為承認

望ましい行為があったときに認めていくという承認。ポイントは、その行為がまだ良い結果に結びついていなくても承認すること。

例:
たくさん勉強して、テストの点が前回と同じだったとしても「たくさん勉強するようになって偉いね!」とほめる。

存在承認

子どもの存在そのものを認めていくこと。笑顔を向けること、子どもの話に耳を傾けること、抱きしめることも存在承認になる。

「承認する」というと「結果承認」ばかりになってしまう。そうではなく、「行為承認」「存在承認」に力を入れることが大切。

リクエストする

ただ不満を言うのではなく、相手にリクエストをすること。

たとえば「テレビの音が小さいよー」ではただの不満になってしまう。そうではなく「テレビの音を大きくしてください」と伝えるのが「リクエストする」ということ。

ただ、子どもにリクエストするときは本当にリクエストが聞こえるまで何回も繰り返す必要がある。

子どもに何か伝えたいことがある場合は、同じトーンで何回も繰り返し伝えること。

相手のために求める

相手のために求める(wanting for)は、意訳すると「要望する」となる。

「要望する」とは、「純粋にその人のために、それを求める」というスキルのこと。子どもの未来に関心がなければ要望することはできない。

リクエストするにしろ、要望するにしろ、「相手の力を信頼する」ことが最も大切。

自分のプライドや恐れを脇において、真正面から相手と向き合うこと。

まとめ

この記事では

  • コーチングとは
  • 子どもを受け止めるスキル
  • 子どもに働きかけるスキル

といった内容をまとめておきました。

参考にさせていただいた「子育てコーチングの教科書|あべまさい」には「視点を増やすスキル」「自分の内側に力強さが生まれるスキル」なども記載されています。

本書にはスキルはもちろんですが、著者のあべさんが子育ての中で体験された実例や、心にぐっとくるエピソードがたくさん盛り込まれています。

拝読させていただき「今、この瞬間をもっと楽しもう!」と思うことができました。

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