この記事では
- そもそもモンテッソーリ教育ってなに?
- これまでの教育とどう違うの?
- モンテッソーリ教育って何が身に付くの?
- おうちでどんなことやればいいの?
などの疑問にお応えしていきます。
わたしは一児の父親ですが、子どもが生まれたときはモンテッソーリ教育を知らなかったので特に実践もしてきませんでした。
しかし子どもが1歳を迎えるあたりでモンテッソーリ教育を知り、「モンテッソーリやってみたい…!」とおうちでちょっとずつ実践しています。
「モンテッソーリ教育ってちょっと気になってた!」
「よく理解できてないから概要だけでも知りたい…」
という方は参考にしていただけるとうれしいです。
モンテッソーリ教育とは

モンテッソーリ教育とは、イタリア初の女性医師であるマリア・モンテッソーリが考案した教育法のことです。
1907年にモンテッソーリが椅子も机も全てが子どもサイズになっている「子どもの家」を作りました。そこからスタートしたモンテッソーリ教育は100年以上続いています。
モンテッソーリ教育を受けて活躍している人には
- バラク・オバマ(前アメリカ大統領)
- クリントン夫妻(元アメリカ大統領と国務長官)
- ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)
- マーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者)
- ラリー・ペイジ(Google創業者)
- ジェフ・ベゾス(Amazon創業者)
- ジミー・ウェールズ(Wikipedia創業者)
- 藤井聡太(最年少九段)
など、そうそうたるメンバーが名を連ねているのがわかります(一部引用:子どもの才能の伸ばし方|伊藤美佳)。
また、モンテッソーリ教育の目的には
自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てること
引用:日本モンテッソーリ教育綜合研究所
といったものがあります。自立・有能・責任感・思いやり…など親としては子どもに持っておいてほしい項目が並んでいますね!
マリア・モンテッソーリのすごいところ

当時の考えを180度ひっくり返したのが、マリア・モンテッソーリのすごいところです。
それまでは「子どもは何も自分ではできない存在。だから周りの大人の言うことだけ聞いていればいい」というのが当たり前の価値観でした。
しかしマリア・モンテッソーリは、「子どもは全てのことができるように生まれてくる。できないのは環境がないだけだ」と主張します。
環境をきちんと整えることで、子どもたちが活き活きと活動する。それを世界で初めて証明したのがマリア・モンテッソーリです。
従来の教育との違い

親は「子どもの能力を引き出す」存在
モンテッソーリ教育では、親は「子どもの能力を引き出す存在」であると考えられています。
モンテッソーリ教育には以下のような基本的な考えがあるんですね。
子どもの興味や発達段階を正しく理解し、子どもが触ってみたい、やってみたいと思う環境を適切に用意し、その環境と子どもを「提示」などによって結びつけ、子どもの自発的活動を促します。
引用:日本モンテッソーリ教育綜合研究所
ここでのポイントは
- 子どもに適切な環境を用意する
- 自発的な活動を促す
の2点だと思います。親は子どもを「管理する」存在ではなく、あくまで子どもの能力を「引き出す」存在であるということです。
子どもの意思を尊重する
子どもの意思を尊重していくことが大切です。
なぜなら子どもの行動には全て理由があるからです。ここも親であるわたしたちが考えを変える必要があるポイントですね。
「子どもがティッシュペーパーを全部引き出していた…」
「本棚の本を全部を落とす…」
などのイタズラを見かけると、つい「そんなことしちゃダメ!」と言いたくなっちゃいますよね。
モンテッソーリ教育ではそんなとき「今は能力を伸ばしているんだな」と子どもを尊重することが大切です。
集中する環境を整える
親が子どもために集中する環境を整えていく必要があります。
なぜなら環境さえ整っていれば子どもは自ら集中・能力を伸ばすことができるからです。
モンテッソーリ教育では
- 子ども用の棚
- 子ども用の椅子と机
が大切だといわれます。おもちゃを出し入れできる棚と、自分で座って遊ぶことのできる机と椅子ですね。
当然ですが部屋が散らかっていて上手に歩けなかったり、親が話しかけすぎたら集中できません。
子どもが集中できる環境は親が作っていくことが大切になってきます。
モンテッソーリ教育で身に付くこと

自分の頭で考える力
親は子どもを管理するのではなく環境を整える存在なので、子どもは自然と自分の頭で考える力が身に付きます。
「次はこれで遊ぼうか!」
「これはしちゃダメ!」
などと指示をしないため自分の頭で考えるようになっていきます。
高い自己肯定感
自分の頭で考え、行動をやりきったという成功体験は自己肯定感の向上に繋がります。
あれはダメ…これはダメ…
そんな風に言われ続けたらどんどん自信はなくなってしまいますよね。
仕事であれこれ言われたら「自分ってダメだな…」と落ち込むのは大人も一緒でしょう。
モンテッソーリ教育では子どもの自己肯定感も高まります。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力の向上も期待されます。
自己肯定感が高まり自分の心が満たされると、他人の気持ちを考えられる余裕が生まれるからです。
大人でもコミュニケーション能力が高い人って自分に自信のある人が多い印象ありませんか?
モンテッソーリ教育によって子どもはコミュニケーション能力を身に付けることができます。
おうちでできるモンテッソーリ教育

見せる収納にする
子どものおもちゃを収納するときは「見せる収納」を心がけましょう。
なぜなら子どもは秩序が乱れ、いつもと違う状況だと不安を覚えてしまうからです。「いつもと同じ」が一番安心します。
おもちゃを一つのカゴにごちゃっとしまっていませんか?それだと遊びたいおもちゃを探すのにとても苦労してしまいます。
子どものためにも見せる収納を実践しましょう。
集中しているときは話しかけない
子どもが集中しているとき、親は話しかけないようにします。
集中がプツリと切れ、子どもが満足するまで遊びきれないからです。
「上手にできたね〜」
「もっとこうした方がいいよ」
など口をはさみたくなってしまいますが、そこはガマン。
子どもが能力を発揮し切れるように、集中する時間を意識しましょう。
3本の指を使わせる
親指、人差し指、中指の3本の指を使わせる遊びがおすすめです。
なぜなら3本の指は脳の成長に密接に関係しているからなんですね。
- ビンのふたを開ける
- 洗濯バサミをつまむ
- 紙を破く
などの行動は一見イタズラに見えて、子どもにとっては立派な練習。
3本の指を使えるような遊びをさせてみてください。
開始するのにベストなタイミングとは

0歳からいつでも始めることが可能です。
マリア・モンテッソーリは「0〜6歳は、その後の人生を生きるのに必要な能力の80%が備わる」と主張しています。
そして特に重要なのが「0〜3歳」の時期。この時期は「無意識」に学びを吸収することができます。
モンテッソーリ教育を始めるのは早いに越したことはありません!
おすすめ書籍
0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!
「0〜1歳」「1〜2歳」「2〜3歳」それぞれの期間の育て方・ポイントが紹介されていて分かりやすいです!
モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方
「運動」「知能」「感性」「社会性」それぞれのチカラを伸ばすためのアイデアが具体的に解説されています。
まとめ
この記事では
- そもそもモンテッソーリ教育ってなに?
- マリア・モンテッソーリのすごいところ
- 従来の教育と違うところ
- モンテッソーリ教育で身に付くこと
- 始めるベストなタイミングはいつ?
といった内容についてまとめてきました。
「子どもの才能は伸ばしてあげたい…」
というのは親であれば皆感じることかと思います。
モンテッソーリ教育は「子どもにこれをさせなければいけない!」という内容ではなく、まず変えるべきは「親の意識」だと感じました。
親の心がけひとつで子どもの可能性が大きく変わる。
わたしも勉強しつつ、このブログでも発信していきますので引き続きお読みいただけるとうれしいです!
